ブログ

辛いお別れ！



遺されたご家族の気持ち！

「家族で過ごす
最後の時間を大切に」をモットーに
ご家族に寄り添いながら全力で
サポートしています
（ブログ№579日目）

自死によって子どもさんを亡くされた
ご家族と向き合うとき
胸の奥に深い痛みが静かに広がります

少し前にも
家族だけでお寺を呼ばず
静かに見送りたいと望まれ
親御さんとお話をする機会がありました

ぼくがお会いしたお母さんは
まだ現実を受け止めきれないまま
ふと小さくこぼされました

「私ももう、付いて行きたいんです」

その言葉は
ご家族の誰も否定も肯定もできず
ただ深い悲しみだけが場を包みました

自分の子を失うという事実は
どれほどの苦しみなのか・・・
軽々しく触れられるものではありません

それでもぼくは
ひとつだけ静かにお伝えしました

「あなたも今、突然の死に直面して
深い悲しみの中におられますよね
なぜ？どうして？という思いが胸に
渦巻いているはずです
その想いは
ご家族全員も同じなんですよ」

「もし今のあなたが
考えている道を選べば
遺されたご家族も同じように
なぜ？という苦しみを抱くことになるんです」

「辛い人生だったのかもしれません
それでも、お子さんはこの世界で
必死に生きてこられました」

「だからこそ
最後に『がんばったね』『ありがとう』と
声をかけてあげてください」

お母さんは涙を拭いながら
静かにうなずいていました

「そうですね…
同じ想いをさせたらダメですね」

その言葉に
ご家族全員の表情がほんの少しだけ
緩んだ瞬間がありました

深い悲しみの中で
何を言えばいいのか正解はありません
誰もが迷い、戸惑い、言葉を探します

ただ一つ確かなことは
その子どもさんがこの世に
生まれてきてくれたという事実

その命が家族に残した時間や笑顔は
決して消えることはありません

だからこそ
最後に伝えたい言葉は
シンプルでいいのだと思います

「生まれてきてくれて、ありがとう。」
「がんばったね。」
「お疲れさまでした。」

その言葉には
ご家族の想いのすべてが
静かに込められています

どうか
その旅立ちの時間が少しでも温かく
静かに寄り添うものでありますように

スタッフ一同
心よりご冥福をお祈り申し上げます

最後までお読みいただき
ありがとうございます

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