葬儀後の事務手続きと相続の基礎知識
葬儀が終わると
喪主には静かな時間が訪れる・・・と
思いきや!
実はここからが
「現実的な作業」 の始まりです!
死亡後に必要な役所手続き
保険・年金の申請、相続の準備など
やるべきことは多岐にわたります
40〜50代で初めて
喪主を務める方にとって
大きな負担になりがちな部分ですが
ポイントさえ押さえれば
落ち着いて進められますからね
① 死亡後の事務手続き:優先順位をつけるのがカギ
● (1) 役所の手続き
死亡届は
葬儀社が代行してくれるため
喪主が行うべきは以下のような
「個別の手続き」です
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国民年金の停止
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健康保険の資格喪失届
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介護保険の資格変更
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障害者手帳・福祉サービスの返却
これらは早めに対応しておくと
後々のトラブルや二重請求を
避けられます
● (2) 公共料金・契約類の名義変更
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電気・ガス・水道
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インターネット・携帯電話
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クレジットカード
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賃貸契約
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車の名義 など
亡くなった方の口座を
そのまま引き落としに使っていると
口座凍結後に支払いが止まり混乱するため
早めの名義変更 を意識しましょう
② 保険金・年金・給付金の手続き
● (1) 生命保険
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保険会社へ連絡
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必要書類の提出(死亡診断書のコピーなど)
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指定口座への振込
早ければ数日〜1週間で支給されます
葬儀費用の支払いに
充てる方も多い部分です
● (2) 遺族年金
国民年金・厚生年金ともに
遺された配偶者や子どもが
受け取れる可能性があります
必要書類が多いため
年金事務所で相談しながら
手続きを進めると安心です
③ 相続の流れ:まずは「財産の棚卸し」から
相続で大切なのは、
「何を持っていたか」 を
正確に把握すること
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預貯金
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不動産
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有価証券
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車
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借入金や未払い金
これらをリスト化することが
後の遺産分割の話し合いを
スムーズにします
● 相続放棄の注意点
相続放棄をする場合
死亡を知ってから3ヶ月以内 が期限です
借金が多いケースでは早めに
家庭裁判所へ相談しましょう
④ 喪主として一番大切な視点
手続きが多くて大変そうに見えますが
すべてを喪主一人で
抱え込む必要はありません
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家族で分担する
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専門家(司法書士・行政書士・税理士)に相談する
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葬儀社のアフターサポートを活用する
こうした「頼れる先」を
上手に使うことで
心身の負担を大きく減らせます
葬儀後の事務手続きや相続は
「急がないもの」と
「期限があるもの」が混ざるため
まずは
優先順位を決めてひとつずつが
ポイントです
最後までお読みいただき
ありがとうございます
次回は
「喪主として大切にしたい
心のケアと家族の支え方
をお届けします




